DESIGNER 中島輝道
PROFILE:1981年石川県出身。日本の大学でインテリアを学び、ロンドンへの交換留学中にファッションに興味を持ちアントワープ王立芸術学に入学。同校2010年卒業。「ドリスヴァンノッテン入社ウィメンズデザインを6シーズン手掛けた後、帰国後の14年にイッセイミヤケ入社。メンズとウィメンズ両方の企画に携わり、20年に独立。
22年春夏シーズンに「テルマ」をスタート
24年8月に、日本ファッション・ウィーク推進機構による支援プログラム「JFW ネクスト ブランドアワード 2025」のグランプリ獲得に伴い、「楽天 ファッションウィーク東京」の開幕ショーを飾った。
自らヨーロッパがベースだという豊かなカッティング、シルエット。オリジナル生地には日本の職人技術を生かした刺しゅうや今回京セラとコラボしたインクジェットプリントも特徴で、フラワーとオプティック柄を使用した生地の美しさが見どころの一つ。
またアルミホイルや工業リングなどを使用したというアクセサリーも見どころ。さらにガーメントに隠れたドレスといった二重になったテーマなども隠れている。一見立体裁断に見えるかのようなドレスも実は平置きで容易にプリントできるようパターンにこだわるなど、制作過程の必然性、合理性をデザインに落とし込んでいる。
「残り香のような感覚を楽しんでほしい」
様々な要素を詰め込みながらも一つの美しいショーを構成していました。