Frank Gehry “I have an idea”

20151016-20160207 @21_21design sight

初期の自邸の改築から、ヴィトラ、ビルバオグッケンハイムを経て最近作のルイヴィトンに至るまでを網羅。自身のスタジオ、影響を受けた本、初期スケッチから模型のスタディ、コンピューターを用いたシュミレーション、実際のチタン素材など、その創造の発想にせまる展示でした。神戸やバルセロナにある巨大な魚のオブジェと建築作品が今まで結びつかなかったのですが、今回の展示をみて、発想の元がフィッシュダンスにあり、その躍動感やウロコの質感を、現代的な工業製品を使って表現しようとして、新たな建築を創造している事が理解できました。まさしく文字通り目からウロコでした！笑　また、元々は段ボールや紙でスタディされた模型を３Dスキャンし建築図面に落とし込んでいたのは知っていましたが、それからさらに発展し、構造設備さらには施工計画までの時間までを含めたBIM、いわば４Dデザインを開発してきたイノヴェーターである事に驚かされました。個人的には、その昔、課題でヴィトラの空間分析をした事や、ビルバオに行って巨大なハリボテだけどやはりすごい建築だと感動した事を思い出したりしました。空間的には初めにシンプルな箱があってそれにくっつけたりひいたりしたりしている事は初期の自邸から変わらない共通事項ですが、コンピューターの発達によってより複雑に、よりイメージに近いものが直感的にできる環境を自ら生み出した事はやはり建築への情熱というより他ならないです！