雨のふる明治神宮外苑 聖徳記念絵画館前広場　特設テントの中、sacaiのショーが始まる。萬波ユカ、福士リナ、MIKI EHARAらモデルが長い真っ白なランウェイを闊歩する。そして、アンダーカバー。一転してダークな世界に。ツインピークスのような赤いベルベットのカーテン、そしてシャンデリアが降ろされる。ツインズ（双子）のモデルが相互にリバーシブルの服を身にまといランウェイを歩く。シンディシャーマンの文字がプリントされた服に、あ、これは自己同一性についてのショーなんだと気付かされる。ラストはシャイニングを連想させる双子の小児達がランウェイを闊歩する。ある意味狂気に満ちた世界観を魅せつけられた。改めてファッションとは何か？自己とは何か？考えさせられるショーだった。最後は”What comes around goes around”sacai undrocoverとプリントされた白衣コートをモデル皆が来て交錯する演出で終わった。会場には業界関係者以外に１００名ほどの学生が招待されたらしい。かつてのCdGとYojiのショーのように、ここから新たな才能が開花していくこと願ってしまう。久々にファションショーで勇気と希望をもらえました。