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第64回 東京芸術大学 卒業・修了作品展
20160126-0131
今回特に目を引いたのが「ラブドールは胎児の夢を見るか?」by菅実花。
ラブドールとはいわば男性の理想、そして男性から見られる対象である女性にとっても理想とする女性として作られるので永遠に若さを保った完璧な女性として存在する。そんなラブドールが妊娠したら?性的欲望の機械として存在するラブドールが、妊娠、出産する生を持った存在としてパラドキシカルに現れる。実際に制作したラブドールは展示せず、あえて大判の写真作品とすることで荘厳な雰囲気をもたせたという。
修論のテーマは「妊娠するアンドロイド「機械化女性」と「女性型機械」」
彼女の前の作品を見たことがあるのだが、その時は雑誌に載るモデルの顔写真をコラージュして理想の女性の顔とは何か?ということをメディアを通した理想像を描いたもので、今回の作品とも共通する一貫としたテーマが流れています。
今後の活躍に期待したいです!
半日しか時間がなかったので駆け足でやっと全て見て回りましたが、見ごたえがあるので、やはり1日かけて見たかったです。卒業・修了おめでとうございます!ありがとうございました。